プログラミングの習い事のメリットは?何歳の子供から?

プログラミングの習い事のメリットは?何歳の子供から?

2020年からの小学校でのプログラミングの必修科、AIや人工知能・Iotなどの言葉が一般的になっていき、本格的にテクノロジーと人間が共存する時代に突入してきました。ロボットやプログラミングに関する子供向けの習い事も増加の一方を辿っており、世間の認知度も上がってきました。

「STEM教育」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?STEMとは「Science」「Technology」「Engineering」「Mathematics」の頭文字からなる造語で、アメリカで発祥した言葉です。

この単語は2000年代のアメリカで、ハイテク職種における適格者が不足している現状から、これらの科目を統合して教えるカリキュラムがないことを危惧する形で生まれた言葉です。

要は、「科学・技術・工学・数学」の教育分野を総称して呼ばれるとSTEM教育になる訳なのですが、アメリカから15年ほど遅れてここ日本でもこのSTEM教育が注目を集めています。

現在の日本におけるIT業界の状況は、慢性的にIT人材不足に陥っていて、経済産業省によると現在でもIT人材は17万人不足していると言われ、2030年においては少子化も手伝ってIT人材数の不足は79万人にも及ぶと言われています。

そういった予測に反して、現在では子供のなりたい職業ランキングに「エンジニア」がランクインするなど、昔ほどテクノロジーに対してネガティブなイメージは払拭されてきた印象があります

現在では昔では考えられないほどの数のプログラミング教室やロボット教室が日本全国に展開しています。

今回は、子供にプログラミングの習い事を行かせるメリットや何歳くらいから始めればいいのかなどに関して解説していこうと思います。

 

プログラミング教室での授業の内容

プログラミング教室・ロボット教室での授業の内容は、子供の年齢や受講コースによって変わってきます。小学生くらいの小さい子が教わるプログラミングは「Scrach」に代表される簡単な単語の書いてあるブロックを組み合せるだけでプログラミングができるプログラミング言語です。また、「マインクラフト」など子供が親しみやすいゲームを利用してプログラミングを学ぶ例もあります。

授業は普通の習い事と比べると高額な場合が多いですが、教室はほぼ少人数の人数に対して教師が複数人いる場合が多く、年齢の近い大学生くらいの人が教えてくれることが多いので子供にとっては親しみやすい環境であると言えます。

 

多くの教室がロボット製作と共にプログラミングを学ぶ

 

「プログラミング教室」と「ロボット教室」の違いがよく分からないという方も多いと思いますが、ブロックやキットなどの教材を使わず純粋にプログラミングだけを教えてくれる教室は比較的少なく、大半はブロック等でロボットを組み立ててからそれを動かすためにプログラミングを使用するというロボット製作に付随したプログラミング教室がほとんどです。

やはり、子供がよりとっつきやすそうな教材を選ぶところが多いということですね。

 

プログラミングが大体何歳くらいから学ぶといいの?

ブロック単語ではない普通のPCを利用したプログラミングを教える教室は小学校高学年から中学生・高校生を対象にしたところが多いようです。

「Scrach」などの簡易的なプログラミングを覚える場合でも、文字が読めることや基本的なコミュニケーションが取れることが最低条件となってきますから、小学校低学年からがプログラミングを学ぶ最低ラインと言えそうです。

ただ、ロボット教室というくくりになりますと、幼稚園年長くらいの年齢から受けられるコースがあって、それはプログラミングをさせるのではなく、ブロックを組み立てることをメインにしたコースのようです。

 

子供の内からプログラミングを学ばせるメリット

論理的思考が身に付く

プログラミングにおいて最も重要なのは、論理的思考を持つことだと言われています。これらは小学校で習う数学などでも養われますが、プログラミングにおいてはコードにおいて一文字でも間違っていたらシステムが動かないなどの障害が生じますので、よりそういった考え方が必要になります。

高校生や大学生になってからプログラミングを学び始め、論理的思考を高めることもできるのですが、より思考に柔軟性を持っていて考えに偏りがない小学生、それも早ければ早いほど効果は出やすいと言えるでしょう。

 

将来有望なIT人材になることができる。

先ほど未来におけるIT人材が不足するという話はさせて頂きましたが、IT人材以外の職種においては人工知能の発達によって人間が活躍できる分野は限られてくると言われています。

今の子供が大きくなるまでにどのような世の中になっているかは分かりませんが、少なくとも比較的高度なプログラミングは人工知能でも当分はできないであろうと言われています。

大人になって「仕事の楽しみ」を見出せないような人間にさせてあげたくないなら、プログラミングの入り口だけでも、子供の内から学ばせてあげるというのも有効な手ではないでしょうか。

 

問題解決力が養える

プログラミングを始めたての段階では、ただ大人から教えてもらったことをこなす作業が続くとは思いますが、徐々に慣れていって自分の作品を何か作りたいといった時に必ず前に進めない状態が来るはずです。プログラミングを経験したことのある人は分かると思いますが、プログラミングにおいて大事なのは表面上の知識ではなく、トラブルが起こった時の対処方法や解決方法を知っているということなのです。問題はその時々によって違い、先生に聞いたりネットで検索したりしてトラブルを乗り越え作品を作りあげる達成感を味わうことで、問題解決力が身につけられます。

 

まとめ

プログラミング教室と一言でいっても、その中身はプログラミングを重点的に教えるもの・マインクラフトなどのゲームを利用したもの・ロボットを組み立てながらやるものなど種類は様々です。

難しいイメージがあるかと思いますが始めのうちはカラフルなブロックを組み合わせるタイプのプログラミングから入るので安心です。

「ウチは文系の家系だから・・」と思っているかたも多いとは思いますが、実際にこういったプログラミング・ロボット教室に通っている子供さんの親は文系の方が多いと聞きます。

おそらく、理系への憧れを持っていたり、自分では教えられないからと通わせることが多いのだと思います。